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2009年5月

2009年5月31日 (日)

最後のClinical Weekend

今日は現在の病院で最後のClinical Weekendでした。
最後だと思うと少し感慨深いですね。

本日の一番大きな介入はバンコマイシンについてでした。
昨夜レジデントの一人がSatff Pharmacistとして働いていたときに一人の患者さんの血清クレアチニンが一日で0.8から1.7に上がっており、バンコマイシン1500mgが12時間ごとに投与されていました。
そこで、そのレジデントは医師に連絡してバンコマイシンを一時中止することを推薦しましたがその医師は受け入れず、昨夜22時のバンコマイシンも投与されました。
レジデントは少なくとも明日の朝(本日のこと)バンコマイシンのトラフ値をチェックしてくれるように推薦し、医師もそれを承諾しました。

その患者さんのことをレジデントから託され、バンコマイシンのトラフ値を待っていました。
私の病院では通常バンコマイシンが10時に投与されますのでその前までにトラフ値がラボから返ってくることを願っていました。
しかしながら、トラフ値は9時半頃になっても返ってこず、今日の血清クレアチニンが2.3であることが分かりました。したがって、患者さんが何らかの理由で急性腎不全の可能性が出てきましたのでStaff Pharmacistと看護師に連絡してバンコマイシンをトラフ値がラボから返ってくるまで投与しないでおくように連絡を入れました。
結局10時過ぎにトラフ値が返ってきて、なんと47(目標値<20)でした。朝6時に計測していますので本来のトラフ値より高いことを考慮しても高すぎます。
結果、医師に連絡して今日のバンコマイシンの投与の中止を推薦し、明日の朝にもう一回バンコマイシンの血中濃度を計測してもらうことも推薦しました。

今日は3つのRapid Response (患者急変対応)と1つのコードブルーもあり忙しい毎日でした。

2009年5月30日 (土)

腎臓移植外来(入院患者)

腎臓移植外来というクラークシップですが、週3回は入院患者さんの回診に同行します。医師は泌尿器科の移植専門の先生ですので、腎臓移植だけではなく肺移植や肝臓移植を受けられた患者さんの中で腎臓機能に何か問題があってコンサルトを受けた患者さんも診ています。私は腎臓移植と肝臓移植の患者さんを担当していますので、それらの患者さんの薬物治療を評価しています。
私の仕事は必要な薬がすべて正しい用量で処方されているかの確認、入院前に患者さんが服用していた薬をチェックしてそれらを再開することの提言、副作用・相互作用のチェックなどです。

先日生体腎移植が行われたのですが、生体腎移植の患者さんはすごいもので血清クレアチニンが術後3-4日後にはほぼ正常に戻っていました。また、術後2日目には普通に座って会話できる状態になり、4日後にはICUから一般病棟に移っていました。
年齢や患者さんの状態にもよるのでしょうが、すごい回復力なんだなと驚愕してしまいました。
お話しするともう透析をしなくていいことにとても幸せを感じていると仰っていました。

P.S.プロフィールにメールアドレスを追加しました。もし、個人的にご意見・ご質問などがある方はそちらのほうへご連絡ください。

2009年5月26日 (火)

メリーランド州薬剤師免許取得

ようやく本日メリーランド州薬剤師免許を取得することが出来ました。
これで晴れてビザの申請が出来ます。ようやく2年目のレジデントに行ける準備が整った気がします。
今までは内定は決まったけど、そこに到達するまでの障害が何個もあったので2年目に行けるかずっと不安でした。

ちなみに薬剤師免許はまだ届いていませんがたいていの州では薬剤師をインターネットで確認できます。また、メリーランド州ではテスト結果もすべて公表されています(もちろん受験番号でですが)。
http://www.dhmh.state.md.us/pharmacyboard/license/pharm/scores/index.htm
これを見てみるとNAPLEX(薬剤師国家試験)もMPJE(法律の試験)も結構落ちている人がいることが分かります。この表から見るとどうしても各大学の合格率が90%以上というのが信じられないのですが…。
ひょっとしたら合格率というのは2回でも3回でも結果的に受かれば合格ということになるのかもしれません。

何にしろこれで一安心です。
今の研修先でのローテーションもあと2週間半です。
いよいよ追い込みです!!!

2009年5月22日 (金)

州間における薬剤師免許の移動

先日メリーランド州の薬剤師免許のためのOral English Competency Test(口頭英語能力試験)を受験してきました。
そこで今回は薬剤師免許の州間での移動について書きたいと思います。

アメリカの薬剤師免許は州ごとに発行されます。
従って、州を移動するためには移動先の州の薬剤師免許を取得しなければいけません。
薬剤師免許の移動の方法は大きく分けて2種類あります。
1つ目はScore Transferという方法です。
通常薬学部を卒業するとNAPLEX(薬剤師国家試験)を受験します。
NAPLEXの申し込みの際に、どの州をPrimary State(主要な州?)として受験しNAPLEXの結果をどの州に送って(Score Transfer)欲しいかということを記入する欄があります。
NAPLEXの結果を送る(Score Transfer)にも1州につき100ドル近いお金がかかるので、アメリカのすべての州に送ることは現実的ではありません。
例えば私はフロリダの大学を卒業したのでフロリダ州をPrimary Stateとし、レジデンシーで行く可能性があった5州にScore Transferしました。ちなみにフロリダの大学を卒業したからといってフロリダをprimary Stateにする必要はありません。

NAPLEXに合格した時点でそのスコアはNALEXの出願で申し込んでおいた各州に送られます。するとそのスコアは州によって異なりますが、半年から1年間有効でその間にMPJE(州の法律の試験)などその州の必須の試験に合格すればその州の薬剤師免許を取得できます。
有効期限が切れた場合は送られたスコアは無効になり、Score Transferでの薬剤師免許の移動は出来なくなります。
私の場合はフロリダ州をPrimary Stateにし、ペンシルバニア州にScore TransferしておいたNAPLEXの結果を使ってペンシルバニア州のMPJEを受験してペンシルバニア州の薬剤師免許を取得しました。

2つ目の方法はReciprocation(交換?)です。
Score TransferはNAPLEXを受験したときにしか出来ませんので、それ以外はReciprocationという方法で薬剤師免許を移動します。
これも州ごとで法律が違いますがメリーランド州の場合、卒業後520時間薬剤師として働いていれば薬剤師免許をReciprocationできます。
もちろんScore Transfer同様、州ごとの必須試験に合格しなければいけません。

ではScore TransferとReciprocationでは何が違うのでしょうか?

  • Score TransferはNAPLEXを受験したときにのみ可能です。
  • Score Transferで薬剤師免許を移動した場合、その州からReciprocationで免許を移送できますが、Reciprocationで移動した薬剤師免許はReciprocation出来ません。

     私の場合
フロリダ州からScore Transferでペンシルバニア州へ移動。
ペンシルバニア州からメリーランド州へReciprocationで移動。
つまり、私は今後フロリダ州とペンシルバニア州から他州へ免許を移動できますがメリーランド州から他州へ免許を移動することは出来ません。

複雑ですよね。私も理解するのに時間がかかりました。

2009年5月17日 (日)

フォートローダーデール レストランレビュー アジア編

アメリカにいると食べるものに困ります。特にフロリダのように日本人が少ない土地では情報が少ないためどこに行けばいいのか困ることも少なくありません。
自分で作れれば一番いいのですが、息抜きのために行くレストランなどどうせ行くならおいしいところに行きたいと思います。
フォートローダーデールに3年いて、様々なところに行きましたが簡単なレビューを書きました。参考にしてみてください。今回はアジア料理を掲載します。

日本料理

Plantation

Marumi Sushi$25

http://www.marumisushi.com/

オープン当初から一番お世話になったレストランです。フォートローダーデールでは一番おいしいと思います。

 

North Miami Beach

Hiro's Yakko San$30

www.yakko-san.com

自宅の近くにMarumiが出来るまではよく行っていました。良心的な日本食を提供してくれるレストランです。

 

South Miami

Matsuri$30

5759 Bird Rd. (Red Rd.) South Miami, FL 33155

Phone: 305-663-1615

改装する前に何度かお邪魔しました。味もアメリカナイズされておらずおいしいです。

韓国料理

Korean BBQ Restaurant$15

7225 W Oakland Park Blvd

Lauderhill, FL 33313

自宅から一番近かったため一番行った韓国料理。普通においしい。

 

Myung Ga Tofu & Barbecue,korean restaurant$15

1944 Weston Rd

Weston, FL 33326

知っている限りフォートローダーデールでは一番おいしい。

 

Gabose Korean & Japanese Restaurant

4991 N University Dr

Lauderhill, FL 33351

あまり行っていないのでコメントは差し控えます。

 

タイ料理

Davie

A Thai Restaurant ($12)

6419 Stirling Road

Davie, FL 33314

特筆するほどではないが安くておいしいタイ料理。

 

Chada Thai ($15)

1860 N. University Drive

Plantation, FL.

http://chada-thai.com/ChadaThai/

自宅から一番近いタイ料理だったので結構お邪魔しました。A Thaiより若干高いが味はこっちのほうが好き。

 

Fort Lauderdale

Thai Spice$30

www.thaispicefla.com

フォートローダーデールの中でも好きなタイ料理レストランでした。タイ人の友人も認めていたレストラン。

 

Wilton Manors

Galanga$40

www.galangarestaurant.com

雰囲気も良く味もおいしいが少し高め。タイ人の友人はいまいちそうでしたが、他のアジア人への評判は上々。

 

North Miami

Oishi Thai$50

www.oishithai.com

雰囲気は良いですが、味の質にしては価格が高い。

 

ベトナム料理

Saigoncity Vietnamese Restaurant$10

4301 N State Road 7

Lauderdale Lakes, FL 33319

普通においしい。

 

Pho Hoa Restaurant$10

5435 N State Road 7

Tamarac, FL 33319

‎www.phohoa.com/index.html

全米にあるチェーン店。Saigoncity Vietnamese RestaurantよりPhoがおいしかった。

 

中華料理

Silver Pond$25

4285 N. State Rd. 7

Lauderdale Lakes, FL 33319

雰囲気は地元の中華レストランだが、味はとてもおいしい。いつも混んでいる。

2009年5月15日 (金)

腎臓移植外来2

今日は初めてクリニックのほうへ行きました。
クリニックでは医師に同行して患者さんを診ます。
患者さんは基本的に腎臓移植後のフォローアップですので、ほとんどの患者さんは安定しています。
私の薬剤師としての役割は薬の相互作用・副作用のチェックです。
医師はNephrology(泌尿器科)の先生ですのですべての薬に詳しいわけではありません。
例えば、今日の患者さんで少し鬱傾向にある患者さんにSSRIを処方するということになりました。当然のことながら患者さんは免疫抑制剤を服用しているので相互作用の心配があります。そこで相互作用のないSSRIはどれかを選択する場合に薬剤師の出番です。

普段は入院患者さん担当ですが、たまにこのようにクリニックに出てみるとまた違う発見がありとても面白いです。

2009年5月13日 (水)

腎臓移植外来治療

私の病院ではレジデントは5週間ごとに研修テーマが変わります。
今週からは腎臓移植外来治療(Renal Transplant Ambulatory Care)です。
外来治療ですのでクリニックで外来の患者さんも診るのですが、実際は院内の腎・肝移植患者さんも担当します。
クリニックはまだ経験していないのでどのようなものになるか分かりませんが、院内では移植外科の回診に同行しています。
日本では移植に関して習った記憶はなく、アメリカの薬学部でも重点的に教える分野ではないため難しいですがその分多くのことを学べるチャンスです。
免疫抑制剤やその副作用・相互作用など薬剤師として貢献できる分野は多岐にわたると思いますが何せ難しいですし、移植専門薬剤師は依然として多くないのでしっかり習いたいと思っています。

現在の病院の研修もこれが最後です。なるべく多くのことが学べるように頑張ります!

2009年5月 9日 (土)

MPJE

久しぶりの更新になってしまいました。
前回Eastern States Conferenceという学会に出席してからメリーランド州の法律の試験MPJE(Multistate Pharmacy Jurisprudence Examination)の勉強をしていました。
MPJEは5月6日にあり、結果は2,3日後にインターネット上に発表されます。
とりあえず受かっていたのでほっとしました。
ただ、メリーランド州ではEnglish Competency Testといって英語の試験が全員に課されているのでそちらがまた不安です。
もちろんアメリカ人にとっては母国語の試験を受けるわけなので非常に簡単とは言っていましたが、私にとっては彼らにとって当たり前のことが当たり前ではなく緊張する試験となりそうです。

私はMPJEをフロリダ州、ペンシルバニア州、メリーランド州と3回受けましたが、受けるたびに絶望的な気分になります。
試験は90問で30問はテスト問題として採点されません。75%が合格ラインです。
私にとっては試験問題は非常に難しく、確実に答えが分かったという問題は10問程度で、あとは消去法や想像で解答している状態でした。

とりあえずは大きな山を越えたのでほっと一息です。

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