1年目レジデント

2009年6月27日 (土)

Pharmacy Practice Residency 修了

先日病院で無事にPharmacy Practice Residency修了証の授与式が行われ、1年目のレジデントが正式に終了しました。
とても忙しい1年でしたが、レジデントの1年が3年から5年の薬剤師の経験に相当するというだけあってとても実のある1年となり多くのことを学ぶ機会となりました。
また1年を通じて自分がCritical Careや感染症に興味があることを再確認することが出来ました。以前は漠然とした好奇心だったのですがローテーションに行くことによって自分の知識がいかに浅はかであったことを認識させられ、同時にCritical Careでもう1年やってみたいという気持ちになりました。

1年目のレジデントが終わった次の日にはボルチモアへ引越し、4日後には2年目のレジデントが始まります。
もう少し休み欲しいところですが、あまり休むとだらけて忙しい毎日に戻ることが出来なくなるので4日くらいの休みがちょうどいいのかもしれませんが。。。

このブログは1年目のレジデントの終わりに始めたので、1年を通じた経験を書くことは出来ませんでしたが、今回は2年目のレジデントに関して1年を通じて載せることができるので楽しみになさっててください。

2009年6月18日 (木)

引継ぎ

更新が滞ってしまいました。
引越しのためにボルチモアとフィラデルフィアを行ったりきたりしています。
またフィラデルフィアでのレジデントは新しいレジデントが入ってきており、私たちレジデントはクラークシップの説明やClinical Weekendの説明などの引継ぎ業務を行っています。
そのほか研究の仕上げやボルチモアでのレジデントのための書類作成など細かいことが多く重なるためボルチモアに完全に引越して落ち着くまでは少し更新が滞るかもしれませんがご容赦ください。

2009年6月 7日 (日)

Pharmacy Practice Residentのまとめ

1年目のレジデントもあと3週間で修了です。
1年目のレジデントで学んだことをまとめてみます。

臨床

クラークシップ
急性治療×2(地域病院)
集中治療(地域病院)
外科集中治療(大学病院)
胸部心臓外科集中治療(大学病院)
感染症(大学病院)
腎臓移植(大学病院)
薬局管理(大学病院)
ジャーナルクラブ(論文解析)
症例検討

Staffing業務
Clinical Weekend

研究
1年間の臨床研究
ASHP, Eastern States Conferenceでの学会発表

教育
授業でのファシリテーター
SOAPノートの採点
Continueing Educationでの薬剤師への講義

薬局管理
病院内のFormulary Committeeへの参加とモノグラフの作成
Drug Utilization Evaluationの実行と病院内プロトコールの作成
クラークシップでの会議参加

こうしてまとめてみると1年間で色々な観点から薬局の業務へ参加して学べたことが分かります。
根幹であるクラークシップではほとんどが回診に同行し、担当患者さんの薬物治療を評価しました。学生からレジデントになっての一番大きな違いは、学生のときは副作用や相互作用など薬の観点からしか評価していなかったものが、レジデントになると治療が本当に適切に行われているかガイドラインや論文を元に評価できるようになったことだと思います。

クラークシップはあと1週間、1年目レジデント修了まではあと3週間です。
頑張ります!

2009年5月31日 (日)

最後のClinical Weekend

今日は現在の病院で最後のClinical Weekendでした。
最後だと思うと少し感慨深いですね。

本日の一番大きな介入はバンコマイシンについてでした。
昨夜レジデントの一人がSatff Pharmacistとして働いていたときに一人の患者さんの血清クレアチニンが一日で0.8から1.7に上がっており、バンコマイシン1500mgが12時間ごとに投与されていました。
そこで、そのレジデントは医師に連絡してバンコマイシンを一時中止することを推薦しましたがその医師は受け入れず、昨夜22時のバンコマイシンも投与されました。
レジデントは少なくとも明日の朝(本日のこと)バンコマイシンのトラフ値をチェックしてくれるように推薦し、医師もそれを承諾しました。

その患者さんのことをレジデントから託され、バンコマイシンのトラフ値を待っていました。
私の病院では通常バンコマイシンが10時に投与されますのでその前までにトラフ値がラボから返ってくることを願っていました。
しかしながら、トラフ値は9時半頃になっても返ってこず、今日の血清クレアチニンが2.3であることが分かりました。したがって、患者さんが何らかの理由で急性腎不全の可能性が出てきましたのでStaff Pharmacistと看護師に連絡してバンコマイシンをトラフ値がラボから返ってくるまで投与しないでおくように連絡を入れました。
結局10時過ぎにトラフ値が返ってきて、なんと47(目標値<20)でした。朝6時に計測していますので本来のトラフ値より高いことを考慮しても高すぎます。
結果、医師に連絡して今日のバンコマイシンの投与の中止を推薦し、明日の朝にもう一回バンコマイシンの血中濃度を計測してもらうことも推薦しました。

今日は3つのRapid Response (患者急変対応)と1つのコードブルーもあり忙しい毎日でした。

2009年5月30日 (土)

腎臓移植外来(入院患者)

腎臓移植外来というクラークシップですが、週3回は入院患者さんの回診に同行します。医師は泌尿器科の移植専門の先生ですので、腎臓移植だけではなく肺移植や肝臓移植を受けられた患者さんの中で腎臓機能に何か問題があってコンサルトを受けた患者さんも診ています。私は腎臓移植と肝臓移植の患者さんを担当していますので、それらの患者さんの薬物治療を評価しています。
私の仕事は必要な薬がすべて正しい用量で処方されているかの確認、入院前に患者さんが服用していた薬をチェックしてそれらを再開することの提言、副作用・相互作用のチェックなどです。

先日生体腎移植が行われたのですが、生体腎移植の患者さんはすごいもので血清クレアチニンが術後3-4日後にはほぼ正常に戻っていました。また、術後2日目には普通に座って会話できる状態になり、4日後にはICUから一般病棟に移っていました。
年齢や患者さんの状態にもよるのでしょうが、すごい回復力なんだなと驚愕してしまいました。
お話しするともう透析をしなくていいことにとても幸せを感じていると仰っていました。

P.S.プロフィールにメールアドレスを追加しました。もし、個人的にご意見・ご質問などがある方はそちらのほうへご連絡ください。

2009年5月15日 (金)

腎臓移植外来2

今日は初めてクリニックのほうへ行きました。
クリニックでは医師に同行して患者さんを診ます。
患者さんは基本的に腎臓移植後のフォローアップですので、ほとんどの患者さんは安定しています。
私の薬剤師としての役割は薬の相互作用・副作用のチェックです。
医師はNephrology(泌尿器科)の先生ですのですべての薬に詳しいわけではありません。
例えば、今日の患者さんで少し鬱傾向にある患者さんにSSRIを処方するということになりました。当然のことながら患者さんは免疫抑制剤を服用しているので相互作用の心配があります。そこで相互作用のないSSRIはどれかを選択する場合に薬剤師の出番です。

普段は入院患者さん担当ですが、たまにこのようにクリニックに出てみるとまた違う発見がありとても面白いです。

2009年5月13日 (水)

腎臓移植外来治療

私の病院ではレジデントは5週間ごとに研修テーマが変わります。
今週からは腎臓移植外来治療(Renal Transplant Ambulatory Care)です。
外来治療ですのでクリニックで外来の患者さんも診るのですが、実際は院内の腎・肝移植患者さんも担当します。
クリニックはまだ経験していないのでどのようなものになるか分かりませんが、院内では移植外科の回診に同行しています。
日本では移植に関して習った記憶はなく、アメリカの薬学部でも重点的に教える分野ではないため難しいですがその分多くのことを学べるチャンスです。
免疫抑制剤やその副作用・相互作用など薬剤師として貢献できる分野は多岐にわたると思いますが何せ難しいですし、移植専門薬剤師は依然として多くないのでしっかり習いたいと思っています。

現在の病院の研修もこれが最後です。なるべく多くのことが学べるように頑張ります!

2009年5月 9日 (土)

MPJE

久しぶりの更新になってしまいました。
前回Eastern States Conferenceという学会に出席してからメリーランド州の法律の試験MPJE(Multistate Pharmacy Jurisprudence Examination)の勉強をしていました。
MPJEは5月6日にあり、結果は2,3日後にインターネット上に発表されます。
とりあえず受かっていたのでほっとしました。
ただ、メリーランド州ではEnglish Competency Testといって英語の試験が全員に課されているのでそちらがまた不安です。
もちろんアメリカ人にとっては母国語の試験を受けるわけなので非常に簡単とは言っていましたが、私にとっては彼らにとって当たり前のことが当たり前ではなく緊張する試験となりそうです。

私はMPJEをフロリダ州、ペンシルバニア州、メリーランド州と3回受けましたが、受けるたびに絶望的な気分になります。
試験は90問で30問はテスト問題として採点されません。75%が合格ラインです。
私にとっては試験問題は非常に難しく、確実に答えが分かったという問題は10問程度で、あとは消去法や想像で解答している状態でした。

とりあえずは大きな山を越えたのでほっと一息です。

2009年4月30日 (木)

Eastern States Conference

現在私はEastern States Conferenceに研究発表のためにHersheyに来ています。
たった今私の研究発表が終わりました。
「研究発表」の記事でも書きましたが、各レジデントは地元の学会で1年間の集大成のために研究を発表しなければいけません。
私の病院はペンシルバニア州ですので南はバージニア州から北はマサチューセッツ州までのレジデントが一堂に会して研究発表をしています。

研究発表は12分のパワーポイントプレゼンテーションと3分の質疑応答です。
感染症関連の部屋はいつでも満室で、私の研究発表も感染症関連でしたので多くの人が聴講してくれ、実のあるプレゼンテーションになったと思います(各部屋聴衆は30人ほど)。
プレゼンテーションは1人のEvaluatorに評価され、またすべての聴衆からも評価を受けます。

私の病院のレジデントの一人が明日発表があるのでそれが終わり次第フィラデルフィアへ戻る予定です。

帰ったら今度はメリーランド州の法律の試験(MPJE)の勉強をしなければいけませんが

2009年4月20日 (月)

カウンセリングテスト

今日は学生のカウンセリングテストの日でした。
このテストはクリニックの個室で模擬患者(雇われた俳優)を学生がカウンセリングするというものです。
カウンセリング内容は4つあり、ワルファリン・インスリン・低用量ピル・骨粗鬆症です。
カウンセリングはマジックミラー越しに教員に採点され、ビデオも取られているので後日学生は採点結果と共にビデオを受け取ることになります。
10分で多くのことを言わなければいけないので学生にとってはとても大変そうでした。

私がフロリダの大学にいた頃は、コミュニケーションの授業でカウンセリングをビデオで自分を撮ってそれを提出することはありました。しかしながら、ビデオの場合は取り直しが出来るのでそこまで緊張せずにできましたが、私が今日のようなカウンセリングをしろと言われたらうまく出来るかどうか

最近では日本でもこのようなカウンセリングを授業に取り入れているようですね。模擬薬局なども出来ているということなので、その点ではアメリカよりも進んでいるのではないでしょうか。

より以前の記事一覧